矮小歯の治療方法について
矮小歯は治療できます。
見た目や噛み合わせの問題が生じる可能性はありますが、特に治療をしなくても基本的には大きな問題はありません。
では、もし治療する場合はどのような方法を行えば良いのでしょうか。
ここではおすすめの治療法を解説しています。
見た目がどうしても気になる場合はぜひ検討してみてください。
矮小歯の種類
矮小歯の種類は、円錐歯・円筒歯・蕾状歯などがあります。
矮小歯は上顎の側切歯に見られることが多く、その名前の通り形が関係しており、円錐形のものを円錐歯、円筒形のものを円筒歯と呼びます。
蕾状歯は蕾(つぼみ)状の形をしているのが特徴で、親知らずに見られます。
矮小歯の原因
矮小歯の原因は、遺伝性やビタミンD不足、炎症などが指摘されています。
また、上顎の側切歯や親知らずなど、もともと退化傾向にある歯が矮小歯となることが多いことから、歯の退化現象が原因だとする説もあります。
しかし、矮小歯の原因ははっきりとしたことがわかっていません。
そのほか、数本だけでなく全体的に矮小歯である場合は、ダウン症候群や下垂体性小人症などの症状として、矮小歯が見られることもあります。
また、顎骨が大きいことで歯が相対的に小さく見えている可能性もあります。
矮小歯のデメリット
矮小歯のデメリットは主に3つあります。
1つ目は、見た目が良くないことです。
矮小歯は本来の歯の形や大きさとは異なり、隣の歯との間が空いてすきっ歯になります。
隙間を舌で押すクセがついている方も多く、それにより隙間がさらに広がることも。
また、矮小歯が見える場所にある場合は、コンプレックスとなってしまうことがあります。
そのため、歯が見えないように笑うことをためらう方がいるのも事実です。
2つ目は、嚙み合わせの問題です。
噛み合わせの悪さによる影響は、想像よりも大きいものです。
歯間に食べ物が詰まりやすい、歯と歯がうまくぶつからないため詰まったものがそのまま残りやすいなどの理由で、虫歯のリスクは高いと言えます。
また、片方の顎関節に負担がかかって顎関節症になる、左右の筋肉バランスが悪くなって顔や表情が歪むなどの症状が出ることも。
ほかにも、噛む筋肉である側頭筋への負担による頭痛、肩回りの筋肉バランスが崩れることによる肩こりなどの症状が見られることもあります。
このことから矮小歯は、場合によっては口の中だけでなく身体にも影響を及ぼすこともあります。
3つ目は、治療方法が限られることです。
一般的に、矮小歯は見えている部分だけが小さいわけではなく、歯茎内に埋まっている歯根も小さいのが特徴です。
隣で支え合うはずの歯同士が安静せず、隙間がある側に歯が倒れてしまうこともあります。
そのため、歯根を固定源とするようなブリッジなどの治療ができないケースがあります。
矮小歯の治療方法について
矮小歯の治療法には、ラミネートべニアやセラミッククラウンなどが挙げられます。
これは矮小歯によって歯並びにスペースができてしまったことで、すきっ歯に見える歯を埋めていく方法です。
もともとの歯並びが乱れている場合は矯正を合わせて行うと歯並びも綺麗になります。
しかし矮小歯は根も短いので、削って被せる治療法は向いていないケースもあります。
負担なく、比較的簡単に治療を進めたい場合は、セラミック製の薄いカバーのようなものを貼り付けるラミネートべニアもおすすめです。
ただし、ご自身の歯の状態によって最適な治療法は違うため、歯科医師と相談しながら治療を進めてください。
矮小歯は削らず見栄えを改善できる
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで矮小歯の原因やデメリット、矮小歯の治療方法について参考になれば幸いです。
矮小歯は大きな問題がない場合 、無理に治療する必要はありません。
しかし、不随するデメリットが気になるという人もいるでしょう。
矮小歯は削らなくても治療できる場合もあるので、まずは一度歯医者さんに相談することをおすすめします。
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