セラミック治療後の歯の痛みやしみる場合の理由と対処法とは？

虫歯治療では歯の寿命を伸ばすために、できるだけ神経を残す治療が行われます。
しかし、虫歯の進行が進んでいれば神経の近くまで歯を削らなければなりません。
歯の神経は敏感に治療の振動を感じとるため、治療を終えたあとも痛みが長引くときがあります。
一般的には時間が経つと痛みは引くので、しばらく様子を見てみましょう。

理由2．インレーが歯に合っていない

インレーが歯の形に合っていないと、インレーが他の歯や歯茎に当たり、痛みを感じます。
治療から一定期間経っているときは、噛みしめによってインレーの割れや欠けが考えられます。
インレーに割れや欠けた部分があると、そこから痛みやしみるなどの症状があらわれる場合があります。

理由3．二次虫歯や歯髄炎の可能性

インレーの取り付けが弱かったり、虫歯がしっかりと取り除けていなかった場合、または日頃の歯磨き等のお手入れが不十分だったりすると、虫歯や歯髄炎などにかかることがあります。
歯髄炎とは歯の神経の炎症で、ズキズキとした痛みが特徴です。
治療から数ヶ月経ってからの痛みは、歯のトラブルを疑ってみましょう。

セラミック治療後の歯の痛み・しみるときの対処法

治療後に歯が痛む、しみるときはどうしたらよいのでしょうか？
ここでは状況ごとの対処法をご紹介します。

対処法1．噛み合わせを調整する

インレーを入れるときは治療前後に噛み合わせを確認するのが一般的です。
噛み合わせの調整は奥が深く、実はとても技術のいる治療です。歯がしみたり、肩こりや頭痛に悩んだりするときは、噛み合わせを調整してもらいましょう。

それでも治らない場合は、歯医者さんでも噛み合わせ治療が得意な先生と苦手な先生がいるので、噛み合わせ治療の得意な先生に診てもらいましょう。

対処法2．二次虫歯や歯髄炎の治療

インレーの欠けた隙間や段差に汚れが溜まると、二次虫歯や歯髄炎、歯周病などにかかる場合があります。
治療から時間が経って痛むときは、速やかに歯医者さんを受診しましょう。

対処法3．インレーの素材を変更する

強い噛みしめや歯ぎしりがあると、インレーの一部が破損することがあります。
破損が激しい場合は、素材の変更を検討してみましょう。

セラミッククラウン（かぶせ物・差し歯）治療後に痛む場合

セラミッククラウンは虫歯の進行がひどく、全体的に歯を削ったときに使われます。
歯髄（歯の根の中にある神経）まで炎症を起こしているときは、神経を取り除く治療を行います。
神経除去後は、治療後の数日は痛みがでる可能性があります。また、再度の根の治療（感染根管治療）の場合は、根の先端に器具が触れることにより、一時的に痛みがでる可能性があります。しかし基本的には数日でおさまる場合がほとんどです。

ずっと痛みが続く場合は、歯科医師の診察を受けましょう。