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コロナ禍・・・歯科治療や予防を怠ると逆に危険!?

コロナ禍・・・歯科治療や予防を怠ると逆に危険!?

口腔ケアを怠ると、感染リスクや重症化リスクが高まる?

コロナ禍で歯科治療を控える人もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、歯科治療や予防を怠ると逆に危険!?かもしれません。

英国の医学雑誌で公開された、ある研究チームの発表によると、
「新型コロナウイルス感染症の死亡や重症化リスクを高める要因として、
歯周病菌などの口腔内細菌も関係している」といいます。

歯周病だったり、口の中が汚れている等、口腔内環境が悪い方は、
コロナに感染した場合に重症化するリスクが高まる可能性があると発表しているのです。

 

付け加えるならば、
歯周病がウイルスや細菌の感染リスクを高めることは、多くの論文にもあるように、今や歯科では当たり前

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「口」は、ウイルスや細菌の入口です。歯周病だけでなく、唾液の少ないドライマウス、口腔粘膜の状態が悪かったりすれば、ウイルスが侵入しやすくなって、感染リスクが高まるのは当たり前ですよね。

ちなみに・・・
成人の7割は歯周病と言われています。

 

口腔ケアは肺炎など全身状態にも関わる

もちろん、ウイルスや細菌感染だけでなく、
口腔内の状態が全身のさまざまな病気と関わりがあることは明らかになってきています。

例えば、1999年にランセットに発表された、全国11カ所の高齢者施設で2年間にわたり行われた研究。
この研究では、歯科衛生士による専門的な口腔ケアが、高齢者の誤嚥性肺炎の発症率を40%抑制したことが報告されています。

災害時には、口腔ケアが十分に行われず、特に避難所で高齢者が誤嚥性肺炎を起こしやすいのもよく言われていますね。

みなさん、こんな時期だからこそ、さらにしっかりと口腔ケアを行い、
自身と周囲の人を守りましょう。

 

◆予防の効果についてはこちら

監修者情報 坂田 佳奈 医療法人社団凰佳会 理事長

監修者情報 坂田 佳奈 医療法人社団凰佳会 理事長

坂田 佳奈  医療法人社団凰佳会 理事長

夫が難病指定の腸疾患のため、大量の薬を長年服用していたことをきっかけに、研修医中から全身を考慮した歯科治療・健康指導を実践。その結果、大量出血により死の危険まで感じていた夫が、一切薬を飲むことなく症状が改善。口が全身の健康に深く関わっていることを強く認識する。口から健康をつくる医療を目指し、最新の歯科治療とともに代替療法等、幅広く医学を学び、研究・実践を重ねる。2017年に「全身歯科」をコンセプトにノア歯科クリニック中目黒を開院。さまざまな医学を統合し、健康と美を維持することのできる歯科治療・予防法を多くの人に提供できるよう邁進している。また、有名企業のセミナー講師を勤める等、歯科医師の育成及び歯科の重要性の普及にも力を入れている。

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