歯茎が痩せる原因と改善法
気づかないうちに進行してしまう歯茎のトラブル。
「歯茎が痩せてきた」「歯の根元が見えてきた」と感じている方はいませんか?
歯茎が痩せると、年齢よりも老けて見られることや、不健康な印象を与えることがあります。
最近は、マスク生活ばかりで周りの方に口元を見られる機会は少ないですが、見た目の印象は気になりますよね。
また、見た目だけでなく、知覚過敏や虫歯などの病気や歯が抜けてしまう可能性も考えられるため、早めの対処が必要です。
ここでは、歯茎が痩せる原因や、改善方法についてご紹介します。
歯茎痩せが気になる方や、予防したいと考えている方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
歯茎が痩せる原因や改善方法を知り、健康で美しい歯茎を保ちましょう。
歯茎が痩せると感じる人はどれくらいいる?
2013年に小林製薬が全国の40代の女性100名を対象に行った調査によると、加齢に伴って変化が気になる場所について、40.2%の方が歯や歯茎と答えました。
また、別の調査によると、40代の後半以降の半数以上の方が歯茎痩せなどの歯茎の衰えを実感されています。
歯茎が痩せる原因
歯茎が痩せる原因はどういったものが挙げられるのでしょうか。
ひとつずつ見ていきましょう。
不適切な歯磨き
歯茎が痩せる最も身近な原因は、不適切な歯磨きによるものと言われています。
歯茎は、とても柔らかく弱い部分です。
歯ブラシの毛先が不適切に歯茎に当たることで、歯茎が退縮し、その結果、歯茎が痩せてしまいます。
歯の根元の磨きすぎや強い力で磨くことは避けましょう。
歯周病
歯周病も歯茎が痩せる原因のひとつです。
歯周病は、慢性的な炎症を起こす細菌感染症で、歯を支える歯槽骨が減っていきます。
歯槽骨が減ることで歯茎の位置が下がり、痩せてしまうのです。
そのため、歯周病の治療は早めに行うのがよいでしょう。
加齢
適切な歯磨きをしていたり、歯周病でない場合であっても、歯茎は年齢とともに痩せていきます。
気づかないうちに進行するため、毎日のセルフチェックでは気づきにくいですが、平均すると年間で、約0.25㎜ずつ歯茎が痩せてくると言われています。
かみ合わせ
歯ぎしりや食いしばりは、歯だけでなく歯槽骨や歯茎にも影響を及ぼします。
歯ぎしりや食いしばりにより一部の歯に力が加わることで、支えている歯茎が痩せてしまうため、かみ合わせが気になる場合は、早めに治療を行うのがよいでしょう。
歯並びが悪い
歯並びが悪いと、正しいブラッシングが行えず磨き残しができることがあります。
磨き残しがあることで歯茎が痩せることがあるので注意が必要です。
また、歯が重なった状態であれば、かみ合わせの問題から歯に余計な力が加わるため歯茎が痩せることがあります。
痩せてしまった歯茎を改善する方法は
下がってしまった歯茎を元に戻すのは非常に困難ですが、改善方法はいくつかあります。
また、歯茎の再生を目的とした治療は保険が適用されず、全額自己負担が一般的です。
ここでは、歯茎の改善方法について、いくつか見ていきましょう。
結合組織移植術
健康な歯茎を下がっている歯茎に移植する方法です。
上顎の裏(口蓋)や肉厚な奥歯の歯茎などを採取して使います。
歯肉のボリュームを回復したい場合に、非常に効果的で自然に補うことが可能です。
歯肉弁側方移動術
歯茎を移植するのではなく、位置を移動させる方法です。
歯根が露出した部分の左右の歯茎を切開し、中央に向かって引っ張ることで露出した歯根を覆うように縫合します。
縫合することにより、歯茎の見た目を回復することが可能ですが、時間が経つと再び歯茎が下がることもあります。
歯肉弁歯冠側移動術
歯根が露出している歯の上部の歯茎を切開し、歯茎を歯冠の方へ移動させる方法です。
歯肉弁側方移動術と似た治療ですが、移動させる歯茎が異なります。
他の歯茎を切開することがないため、手術箇所を抑えられるというメリットがあります。
歯茎が痩せる原因はさまざま
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで歯茎が痩せる原因や改善策についてご理解いただけたと思います。
歯茎が痩せる原因はさまざまです。
しっかり理解したうえで、早めの対策を行うように心がけましょう。
治療方法は上記以外にもありますので、治療を希望される場合はどの治療方法が最も適切か歯医者さんに相談してみましょう。
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