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歯医者の審美歯科って何?一般歯科との違いについて

歯医者の審美歯科って何?一般歯科との違いについて

歯や口元の美しさは、身だしなみとして大切なことです。

今回は歯医者選びの際や、インターネットなどでよく目にする、審美歯科について解説します。

審美歯科と一般歯科との違いはどういう点があげられるのかご存知でしょうか?

費用面や、治療面の具体的な違いや、審美歯科のメニュー例を紹介します。

歯の黄ばみや歯並びなど、口元に気になることがある方は、この記事を読んで審美歯科を行う歯医者さんに相談にいってみてはいかがでしょうか。

相談に行く前に費用面や精度についての知識はあればより安心ですよね。

審美歯科を行う歯医者は、美しさを追求することを専門としているので、きっと、あなたのお悩みを解決する治療の提案をしてくれるはずです。

審美とは

歯医者で行う、審美歯科の「審美」とはどういう意味でしょうか。

審美とは、本当の美しさを見極める、または美しさの本質を研究するという意味で使用される単語です。

審美歯科とは

審美歯科とは、歯や口元の見た目の美しさを重視した歯科治療を指します。

「歯の白さを取り戻すことや保つこと」、「歯並びや形を整えて見た目を綺麗にすること」、「歯ぐきの色、歯ぐきの見え方を調整し口元をより美しくすること」などに着目して、美しさを追求します。

また、一般的な歯科治療の「虫歯や歯周病の予防・治療」、「噛むための力を強化する」点なども合わせた総合的な歯科治療が審美歯科です。

審美歯科によっては、見た目だけに重きを置き、一般的な歯科治療である「虫歯や歯周病の予防・治療」、「噛む力」等の機能面・健康面は重視していないクリニックもありますので、本末転倒にならないよう注意が必要です。

審美歯科の治療メニューとして、多数の歯医者さんで導入されているものを5つ紹介します。

 

ホワイトニング

歯の白さを取り戻したり、歯の白さを保ったりするための方法がホワイトニングです。

コーヒーやワイン、たばこなどによる歯の着色を専用のホワイトニング剤を使用して、白くしていきます。

一般的に歯医者に行って行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングがあります。
オフィスホワイトニングは、歯医者で歯の表面に薬剤を塗り専用のライトで光を当てて歯を白くする方法です。

効果がすぐ出るため、より早く白さを手に入れたい方に適しています。

ホームホワイトニングは、歯医者で自分専用のマウスピースを作成し、自宅でホワイトニング剤をマウスピースに入れて一定の時間装着する方法です。
オフィスホワイトニングに比べると、効果を実感できる早さは劣りますが、自分で好きな時間にできる点がメリットです。

 

インプラント

歯科治療におけるインプラントとは、歯を失った箇所に人口の歯根を埋め込む方法のことを指します。
虫歯や歯周病などで失った歯を補うための治療方法です。
歯根がないことが前提の治療なので、歯根が残っている状態で行う、差し歯とは異なります。

インプラントで使用する土台の部分は、一般的にはチタン製のものが多く金属アレルギーのトラブルを起こしにくいとされています。
しかし、絶対にアレルギーが起こらないという訳ではありません。

最近では、チタンアレルギーが増加傾向にあり、ジルコニアインプラントという土台に金属を使用せず、すべてセラミックで治療を行っている歯医者さんもあります。世界中でも取り入れられており、現在は日本よりも他の先進国での普及率が高くなっています。

アレルギーの心配がある人は、ジルコニアインプラントを導入している歯医者さんを探すのがおすすめです。

 

セラミック

セラミックとは陶器と同じ素材の被せもののことです。

本物の歯のような、透き通る美しさがあり、前歯や前歯に近い歯の治療の際は特に歯医者さんでおすすめされることが多いでしょう。

虫歯や歯が欠けた際に部分的に使用するセラミックインレーと、歯全体を覆う被せもののセラミッククラウンがあります。
セラミッククラウンは、見た目が綺麗に見えるように外側だけセラミックの素材で内側は金属の被せものの場合もあります。
しかし、金属アレルギーや歯ぐきの変色などの可能性があるため、セラミック治療をする場合は、オールセラミッククラウンがおすすめです。
全てセラミックで作られた被せものなので、金属アレルギーや変色のリスクがありません。

セラミックのデメリットは、陶器と同じ素材なので、強い力が加わると割れてしまう可能性がある点です。

 

マウスピース矯正

歯列矯正と言えば、ワイヤー矯正を思い浮かべる方が多いでしょう。
ワイヤー矯正は、笑ったときにワイヤーが目立ってしまったり、取り外しができないため、歯磨きの仕方が難しかったりするデメリットがあります。
しかし、マウスピース矯正はそれぞれの歯列に合わせたマウスピースを作成して、少しずつ歯を動かしていく矯正方法です。

透明のマウスピースを用いて歯列矯正を行うため、目立ちにくく、痛みも少ない点がメリットです。

食事のときは取り外しが可能で、普段通りに歯磨きも可能なので、ワイヤー矯正に比べて虫歯のリスクも軽減されます。
難しい症例の歯列矯正では適応できない場合もある点がデメリットです。

 

クリーニング

一般歯科でも虫歯や歯周病の予防として行われるクリーニングですが、審美歯科でもクリーニングを行っている場合が多くあります。

歯並びが悪い方や、着色汚れの原因となるコーヒーやワインなどを日常的に楽しむ方は、特にクリーニングを定期的に受けることがおすすめです。
※症状のない方でも定期的なクリーニングは大切です。

専用の機械を用いた、徹底的なクリーニングをして歯の美しさや健康を保つ目的で行われることが多い傾向にあります。

 

一般歯科との違い

一般歯科は上記で説明した、「虫歯や歯周病の予防・治療」、「噛むための力を強化する」などといった歯の機能面のみを重視した歯科治療のことを指します。
虫歯や歯周病など、医学的に治療が必要と判断される治療を一般歯科治療と言います。

対して審美歯科は上記で説明した通り、「歯の白さを取り戻すことや保つこと」、「歯並びを整えて見た目を綺麗にすること」など美しさをつくることが前提です。
美容目的の歯科治療との考えもあり「美容歯科」と呼ばれることもあります。

わかりやすく説明すると、「医学的に病の治療をする一般歯科」と、「美容目的で見た目の綺麗を追求する審美歯科」というイメージになります。

 

患者さんの負担

一般歯科の場合は、保険治療となることが多く、費用面では保険適用内で治療できるため比較的安価で患者さんの負担が少ないケースが多いです。

しかし、保険患者さんが多い歯科医院では、日本の歯科治療の保険点数の低さのために、早く患者さんを回転させ、できる限り多く診る「早くまわす診療」によって雑な診療になってしまったり、十分なカウンセリングや説明が受けられない場合があります。

その場合は、逆に歯が悪くなってしまうこともあり得ます。歯は削ってしまえば元に戻すことはできません。通院回数や時間、結果的に費用の負担が増加する可能性もあるため、保険治療だからと安易に考えず、歯医者選びは注意しましょう。

審美歯科の場合は、保険適応外の治療が主となるため、費用が高額になってくる場合が多く、患者さんの負担額も多くなります。

もちろん、自費を多く扱う審美歯科だからといって雑な診療ではなく、丁寧に治療が行われるかと言うと歯科医院によって大きな差があります。

また、審美歯科は見た目の美しさに特化する反面、機能面・健康面を考えない歯科治療によって将来の歯の健康を損なう可能性が大きくなります。
美しさを重視した治療を希望される場合でも、機能面・健康面にも配慮した治療を行ってくれる審美歯科を選ぶことが、将来的な負担を減らすことにも繋がります。

一般歯科であれ審美歯科であれ、しっかりと説明を受け、納得した上で歯科治療を受けることをおすすめします。

 

精度

審美歯科の精度を決めるのは、担当歯科医師の知識と技術力、詰めものや被せもの等をつくる技工士の腕、歯医者の設備が充実しているかどうか等です。

細部まで裸眼で確認することができるマイクロスコープや拡大鏡、歯の型取りをする口腔内スキャナー、歯科用CTなどが充実していると、インプラントやマウスピース矯正などの精度が格段に上がります。

歯科医師や技工士の実際の技術力は、紹介などでない限り事実を把握するのが難しいかと思いますが、設備に関してはホームページに記載されている場合が多くあります。
治療の正確性や、精密な型取りが審美歯科の精度の決め手にもなるため、歯医者選びの際はホームページで設備の確認をすると良いでしょう。

 

費用

審美歯科の費用は、前述の通り保険適用外になることが一般的です。
そのため一般歯科と比べて費用は高額になる傾向にあります。
審美歯科は、一時の出費はありますが、美容意識の高まりから見た目の美しさを考えて治療を受ける方が近年増加しています。

 

審美性

審美歯科の処置の美しさは、一目瞭然です。

例えば、虫歯の治療で被せものをする必要がある場合に、保険適用の銀歯やプラスチックの被せものを使用した際は、見た目は良いものとは言えません。

プラスチックの場合は、時間が経つにつれて艶がなく黄ばんでいき本物の歯と色の差が出てきてしまいます。

それに比べて、セラミックやジルコニアであれば色の着色もなく長い期間美しさを保つことが可能です。
施術直後の見た目はもちろんですが、長い目で見てもセラミックを始めとした審美歯科治療の審美性は高い傾向にあります。

 

保険診療と自費診療の違い

一般歯科と審美歯科との違いをご紹介しましたが、その違いの中で保険診療であるのか、自費診療であるのかという違いがあることもご紹介しました。

さらに詳しく保険診療と自費診療の違いやメリット・デメリットを知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

保険診療と自費診療の違いを徹底比較!歯科受診の前に抑えておこう

 

審美歯科治療は機能面・健康面も意識した歯医者で

 いかがでしたでしょうか?

この記事を読むことで、歯医者における審美歯科と一般歯科の違いについてご理解いただけたと思います。

審美歯科は見た目の美しさをつくることに特化していますが、機能面・健康面まで考えた治療を行うことが将来の健康、美しをを保つためにも有効的です。

全身の健康と美しさを考えた総合的な治療を行う審美歯科で、美しい口元を手に入れましょう。

 

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